良い物を作っても売れない【プロセスエコノミー】
こんにちは!かねごんです♪
今回は『商品の売り方』などのマーケティングにまつわる"金言"を紹介していきます♪
【↓見て欲しい人↓】
・商売をしていて行き詰まりを感じている方
・他社商品との差別化を図りたい方
・マーケティングを学びたい方
・今後の世の中の流れを知りたい方
・フリーランス、または事業を始める方
それではどうぞー!
【目次】
良い物を作っても売れない時代
こちら、とても印象的なフレーズで気になるところですよね。
深ぼっていきましょう!
何が商売をしようと思ったら、まずは商品を用意し、それを知ってもらって適正価格を設定して、買ってもらう必要があります。
皆さんも何かしらの商品を扱っていると思います。
商品を良い物にしようと、安く提供しようと各企業は努力をしています。そのおかげもあり、日本においてほとんどの商品が安価で高品質なものとなっています。
例えば、牛丼。
吉野家やすき家、松屋などに行けば、300円〜400円ほどで牛丼を美味しく食べられます。
冷蔵庫を始めとした家電も同様に、一定の温度を保ってくれて、食材の腐敗を防いでくれます。
ただ、牛丼で言えば、吉野家もすき家も松屋も同じくらい美味しくて、値段も同じくらい。
冷蔵庫で言うとPanasonicもSHARPも三菱電機も同じくらいの機能と値段。
正直、どれを選んでもそこまで大差はないと思ったことはありませんか?
僕は頻繁に思います。
ほとんどのサービスが品質や値下げに限界を迎えています。新しい革命はほとんど無くなりました。
そうなると消費者は何を買っていいのかが分からなくなります。
そこで、出てくるのが『プロセスエコノミー』です。
プロセスエコノミーというのはその言葉の通り、プロセス(過程)のエコノミー(経済)で、プロセスを販売して稼ぐことを意味しています。
なぜ、プロセスエコノミーが出てきたのか次で学んでいきましょう!
プロセスエコノミーとは?
まずはプロセスエコノミーの逆の概念を理解しましょう。
それが『アウトプットエコノミー』です。
アウトプットエコノミーは今の一般的な商売の仕方です。
例えば、先の例に出てきた『牛丼』や『冷蔵庫』です。
アウトプットエコノミーで重要となるのが、その品質、価格、マーケティングです。
牛丼でいうと、味や安さ、期間限定のプロモーションがあるか、などです。
冷蔵庫でいうと、壊れにくさ、冷却機能、安さ、広告などで認知を広げる、などです。
この反対が、『プロセスエコノミー』です。
その制作過程が環境破壊を促してないか、であったり、その会社が法令遵守されているか、どういった過程があるのかに注目が集まっています。
皆さんも、何か物やサービスを売っていて、それにも過程が必ずあるはずです。
どういった苦労があったのか、どういう考えで作られているのか、必ず過程があります。
かなり雑にはなりますが、これを販売していこうというのが『プロセスエコノミー』です。
「役に立つ」より「意味がある」
プロセスエコノミーで重要なのは「役に立つ」よりも「意味がある」という点です。
本書で挙げられていた例がとても印象的でした。
コンビニではハサミは1種類しか置かれていない一方で、タバコは200種類以上置かれています。
それが全てを表していて、ハサミは『役に立つもの』として求められていて、タバコは『意味があるもの』として求められているということを表しています。
タバコは役に立たないけど、意味があります。
銘柄ひとつひとつに吸う人それぞれのストーリーがあり、唯一無二の存在だということです。
喫煙者ではないのでわかりませんが、セブンスターと若葉には違いがあるということです。
この唯一無二のストーリーがあるという点が重要です。
意味があるものは役に立たなくても必要とされるということが証明されています。
加えて、ハサミよりタバコの方が値段が高くても売れるように、『役にたつ』よりも『意味がある』ものの方が値段が高く設定されている点を抑えておきましょう。
我々が提供しているモノやサービスに唯一無二の存在なのかを考え直すといいかもしれません。
そのモノやサービスがどういった思い出生み出されているのか、どういった価値観を提供しているのか。
マーケティング4.0
本書でも紹介されている、「近代マーケティングの父」と呼ばれるフィリップ・コトラーが「マーケティング4.0」を提唱しました。
・マーケティング1.0
→製品中心
とにかく役に立つ商品を売る
・マーケティング2.0
→顧客志向
顧客それぞれのニーズに応じて商品を売る
・マーケティング3.0
→価値主導
企業が掲げるミッションや生き様をセットで商品を売る
・マーケティング4.0
→経験価値志向
消費者自身が一緒に価値を創る経験等を売る
お察しの通りですが、今はマーケティング4.0の波が押し寄せています。
もちろん知らない人の方がまだ多いですが。
『消費者自身が一緒に価値を創る経験等を売る』
とはどういうことか。
一部クラウドファンディングで炎上したりしていますが、かなり簡潔にすると
『お金を払って一緒に働く』
ということです。
アルバイトや社員であれば、働いたらその分だけお金を給料として貰えるはずです。
しかし、その逆の現象が起きているのが今です。
ただ、何でもかんでもお金を払って働きたいとはならないので注意が必要ですが、キングコング西野亮廣さんの例を引用させてもらうと、パリでの個展を一緒に働く権利をクラファンで募っていました。
パリのエッフェル塔に観光として行くことはあっても働く側として、しかも営業時間外のエッフェル塔に登る機会はなかなか体験できません。関係者だから入れるのであって。
そこに価値があり、価値を感じた人が権利を買って一緒に働く。
こういった貴重な経験を一緒に"体験"できることに消費者の価値観が移り変わっているということです。
バーベキューやいちご狩りなどもそうですよね。お金を払って働いています。
そんな簡単なことではありませんが、なにか自分の商売に転用できるといいと思います。
2050年には電気代がタダになる?
これもまたかなり『ん?!』と思われる方が多いかと思います。
ここで知っておきたいことは、モノやサービスの値段はいずれ下がり、タダ同然になり、人の消費活動は結局プロセスを一緒に楽しむというところに落ち着くのではないかということです。
モノやサービスの値段が下がれば人は働く必要もなくなってきます。
そうなった時に人は何に価値を感じるのか、そんなことを考えていかなければいけません。
プロセスエコノミーの弊害
最後に、プロセスエコノミーが当たり前となる中での弊害もあります。
一番の弊害としては、本来の自分のモノサシを見失ってしまうことです。(サービス提供者側が
イラストレーターであれば、絵を描いていく過程をライブ配信したりした時に、投げ銭などをしてもらったりします。
そのライブ配信を見て投げ銭してくれたファンの方に寄り添いすぎて、本来イラストレーターが大事にしていた技術や方向性がブレてしまうことがあります。
そのせいで本来描きたかったものも描けなくなってしまうことが一番危険です。
大事なのはイラストレーターなどサービス提供者側のポリシーや方向性などのモノサシです。
プロセスについて色々語られますが、結局大事なのはアウトプットです。
その高品質なアウトプットがあるからこそ、プロセスに価値を感じる人が居るということです。
まとめ
いかがでしたか?
プロセスエコノミーという考え方はまだまだ日本においては浸透はしていません。
知らない人からしてみると詐欺だと思ってしまうかもしれません。
しかし、上手く自分のサービスに組み込むことができたら、友達のサービスに組み込むことができたら、それが続けられるかもしれません。
なにより、お客さん(消費者)が求めていることだったりします。
この内容に関するブログや本を読まれている方はかなり意識が高い人だと思ってます。
そして僕のブログなんてかなり少数派。笑
ありがとうございます。笑
時代の流れを汲み取りつつ、皆が食っていける世の中になればいいです!
僕の周りの人、関わってくれた人、この記事を読んでくださってる方が幸せになればそれで僕は幸せなのです!
ということで引き続き、一緒に学んでいきましょう♪
この記事では『金言』にフォーカスを当てているので、わかりづらい点があるかもしれません。
実際に本を読むことはとても効果的なので、ぜひ手に取って読むことをオススメします♪
ということで、今回は以上となります。
ご覧頂きありがとうございました!
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それではまた次回の記事でお会いしましょう♪
いい夢見ろよ♪